省配線デマンド制御システムについて
一般にデマンドコントロールは、デマンドコントローラーの制御接点をそのまま負荷制御に使用しています。
ご紹介するシステムはデマンドコントローラーと汎用電線伝送・ユニバーサルラインを組み合わせることで、簡単な配線で省エネルギーシステムの構築が可能になります。広域多点の個別デマンド制御を行い、電気代の削減に大きく寄与するものです。
デマンド制御システム 概要
N対Nの通信がほぼ制限なく自由にできるユニバーサルラインと汎用のデマンドコントローラーを組み合わせて、シーケンサやソフト不要で多点の省エネ制御が可能になります。制御接点信号が出ていれば、全てのメーカーのデマンドコントローラーが使用可能です。
150台の機器を制御しているシステム例
上記は、ユニバーサルラインの256点あるアドレスのうち、3つのアドレスをデマンド制御入力として各1アドレスでそれぞれ50台の機器(空調)制御しています。3アドレス×50台の機器で、合計150台の機器制御を行っています。
細い線間で同時に多点の大きな負荷の突入電流を制御する場合、起動電流を考慮して時間遅延等もご検討ください。その場合は上記のリレーの代わりにタイマーを使用することで起動時間をずらし、突入電流の集中を分散することができます。
記録・グラフ表示が必要な場合はユニバーサルライン上にパソコンモニターが追加できます。
参考資料・電気代節減につながるデマンド監視の考え方とデマンド制御のタイミング
電力の場合、30分を基準としたデマンド監視・デマンド制御を行います。
関連情報
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電力会社は需要家のピーク時に合わせて送電施設の設備投資を行うため、最大負荷デマンドによって基本料金を決定します。電力の場合、30分単位での電力使用量を抑えて平均的に使用(デマンドコントロール)することにより、基本料金を抑えることが出来ます。デマンドコントローラー(デマンド制御装置)は既存の施設に設置する場合が多いので、簡単に設置できることが重要です。