豊中計装株式会社

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簡単な配線で多点の電力計の積算測定が可能

多重伝送を使用した電力計の積算電力集計

2本の線をパラレル接続して最大239台のブレーカーをリアルタイムに測定できます。電力使用量をブレーカーごとの個別測定で監視・管理が可能になります。省エネルギー管理、機械別の正確な現単価算出と生産効率向上に寄与します。

ここで紹介する積算電力計のパルス信号を集計する方法は、多点の積算が電力計のパルスを利用するだけで可能になる一番ローコストなシステム構築方法です。積算電力計があれば盤製作が不要、工事費用を抑えることができるので導入時のコストダウンになります。 仮にパルス出力付きの積算電力計がない場合でも、パルス出力付き積算電力計に交換するだけで即使用できます。

1. パソコンを使用する方法

伝送とパソコンをRS232Cで接続して伝送カウンター(AD-3)を使用して電力計ごとのパルス積算値を収集します。
専用ソフトもあり、多点の計測とロギングや省エネ管理が可能になります。

多重伝送とパソコンを使用した積算電力集計

2. シーケンサのRS232Cポートを使用する方法

伝送カウンター(AD-3)は電力計のパルス積算値を常時記録しています。シーケンサは伝送ライン上の伝送カウンター(AD-3)のデータを順次読み込み、RS232C経由で収集してグラフィックパネルに計測値を表示します。シーケンサの汎用I/Oは不要で239台までの積算電力計の計測が可能です。

多重伝送とシーケンサのRS232Cポートを使用した積算電力集計

シーケンサのRS232Cを利用したアナログ、パルス等の計測例

3. シーケンサの汎用パラレル入出を使用する方法

伝送カウンター(AD-3)は電力計のパルス積算値を常時記録しています。シーケンサは順次伝送ライン上の伝送カウンター(AD-3)のデータをパラレルユニットの出力経由で収集して、グラフィックパネル等に計測値を表示します。

シーケンサで積算電力計積算データを接点入力で管理できるユニークな方法です。

多重伝送とシーケンサの汎用パラレル入出を使用した積算電力集計

シーケンサの接点入力での多数の電力積算データの収集方法

シーケンサは4点~8点の出力と8点~24点の入力を使用します。

・4点の出力の組合せで15台、8点で最大239台までの電力計の積算管理が2本の線を利用した伝送経由で可能になります。
・電力データは入力8点~24点のON/OFF信号の組合せで取り出します。ON/OFFの信号はそれぞれ1、2、4、8、16………と重みをつけて2進化された積算入力値です。入力8点でシステムを組んだ場合でも、2進入力の最大FF(255)の次は再び0からなので内部カウンタで桁上がりを覚えて計算すれば大きなデータでも正確に個々の積算値の取込み集計ができます。

手順

  1. シーケンサの4~8点の0001、01010101等の組み合わせた接点出力をONにすると約1秒後にその番号のアドレスの伝送カウンタが応答し、電力計の積算値を伝送します。
  2. 伝送された2進のデータはパラレル接続に変換されて伝送ユニットより出力されます。
  3. 伝送出力に接続されたシーケンサ入力で2進データを読み込み、桁上げ積算値と合計して、現在の電力積算値を計算し前回値との差分計算をして時間ごとの使用量や30分デマンドの予測を行います。
  4. 取込み処理が完了したらシーケンサ出力を0001→0010として、次の電力計を選択して1からと同様な方法で取り込みを開始します。

1時間、1日、1週間、1ヶ月単位のデータ取込みが可能です。伝送カウンタは内部にデータを積算していますので必要に応じた時のシーケンサ起動での取込みも可能ですが、この場合は8ビットですとオーバーフローする可能性がありますので24ビット(フルスケールMAX16777216)をお使いください。

上記のようなバイナリ変換の手法で、シーケンサの汎用入力で239箇所の温度測定やその他のアナログ測定を可能にする方法があります。ご興味がございましたらお問い合わせ下さい。

アナログ信号接点信号の混在した複合システムも1対の配線で可能です。

型番等 名称等 備考
AD3 伝送カウンター 伝送機器一覧価格表
伝送端末のINとOUTの組合せ パラレルユニット(8入力16出力用※)
PUX2 RS232C変換ユニット
RS232Cケーブル Dsub9ピン用
ACアダプタ AC24V1A

※この入力はシーケンサからの出力、この出力はシーケンサへの入力に接続します

他のパルス計測と伝送の関連資料
■伝送カウンターを使った省エネ管理 ■パルス積算の多重化伝送例
■各種の省エネルギー管理システム ■デマンドの管理につてい

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