豊中計装株式会社

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温度計測監視管理をPCで見やすくわかりやすく

多点温度監視管理システム

1対の電線のパラレル接続で多点の温度計測・監視・管理を行うシステムです。配線が簡単なユニバーサルラインの多重伝送を利用しておりノイズに強く、配線経路や動力配線などの影響を気にする必要がありません。数kmの長距離でも、無線のような通信エラーは皆無です。リトライ無く、直ちに警報を伝送します。
最大1,912点の精密な温度計測監視記録がローコストで可能です。1対の信号線で800点の温度管理の施工実績があります。

多点温度のリアルタイムな監視と長期間の一元的管理

用途一例

  • サーバールームの温度の一元管理
  • 百貨店の冷凍ショーケースの温度管理
  • 省エネ管理用に各部屋の多点温度計測
  • 食品工場の生産ライン、製品の温度管理
  • 冷却水やモータ、エンジンの温度管理
  • 変電室、キュービクル、トランスの温度管理
  • 電気自動車のバッテリーの温度管理
  • 農業用ビニールハウスの温度管理
  • 工場中の需要な機器の軸受の温度管理
  • 温泉、大型浴場の風呂の温度管理
  • 樹脂成型工場の機械、原料、製品の温度管理
  • 精密機器製造工場の室温管理
  • 炉材、保温材、断熱材の劣化管理

温度計測定範囲と使用機器

パソコンと多重伝送、温度センサの組合せによりあらゆる範囲の温度計測、温度監視と長期間の温度記録が可能になります。特に-40℃~+80℃の範囲であれば高価な変換器等が不要なサーミスタタイプでの構築で多点の温度管理がローコストでできます。またセンサの選択により0.1℃の高精度な温度計測や250℃、500℃の高温計測も手軽に可能となります。
クリティカルポイントのリアルタイムな温度管理を要所要所に設けることで緻密なハサップシステムの構築やトレーサビリティ管理が可能になります。

温度監視と温度管理の機器構成

汎用電線を使用した多重伝送ユニバーサルラインでサーミスタを使用した温度監視と温度管理の機器構成

仕様

温度計の組み合わせとしてはAD入力ユニット(アナログ入力ユニット)と市販の変換機あるいはサーミスタセンサとの組み合わせになります。

AD入力ユニット種別
汎用サーミスタタイプ
高温サーミスタタイプ
0-5V,4-20mA入力タイプ
構成
汎用センサ+入力ユニット
高温センサ+入力ユニット
市販センサ+変換機+入力ユニット
温度範囲
-40℃~+80℃ 、-50℃~+90℃
0℃~250℃
-100℃~+1000℃
使用センサ
汎用サーミスタ(102AT)*(202AT)*
受注手配品
市販 熱電対 or PT
精度
25℃±0.3℃
100℃±0.8℃
±0.5℃,±2.5℃当各種
1点入力ユニット
AD1AD-T
-
AD1AD-**
8点入力ユニット
SU8AD-T
SU8AD-TH
SU8AD-**
特徴
ローコストで高精度
高温がローコストで計測可能
種類豊富、変換器必要、高い
センサ価格
3,400円
5,600円~
約3,000円~20,000円
変換器価格
不要
不要
約20,000円~100,000円
用途
省エネ、室温、高低温熱機器管理、冷媒圧力間接計測
炉材劣化、軸受け過熱管理、蒸気圧力間接計測
各種

*温度センサー標準在庫品 ** -A(4~20mAタイプ)-V(0-5Vもしくは1-5Vタイプ)

このサーミスタは感度が良く、感度変化に対する出力が大きいため専用の変換器が不要で、トータルでは非常に安価で多点の温度計測が可能です。精度もPt,熱電対より良いものもあり、特に高温でなければおすすめです。出力のリニアリティーが悪く、昔は敬遠されていましたが現在はパソコンやシーケンサのテーブルで簡単にリニアライズできるので、超精密でなければほとんどの用途で使えます。またこれらのサーミスタは高温で焼結されるセラミックの一種なので、長期に安定したセンサとして使用できます。(オムロン社製のサーミスタセンサも使用できるものがございますのでお問い合わせ下さい。)

AD入力ユニット

アナログ測定もしくは温度測定用のA/D変換付き伝送ユニットの紹介です。

種別
型番
ユニット電源
ユニット価格
1点入力ユニット
AD1AD- **、AD1AD-T
不要*
22,000円
8点入力ユニット
SU8AD- **、SU8AD-T
DC12V/24V
62,000円

*伝送ラインの信号パワーで動作する2線式 ** A(4~20mAタイプ) V(0-5Vもしくは1-5Vタイプ)

システムの特徴

混在した機器の温度計測管理がひとつのシステムで一元管理できます。
特に広域管理や多点管理の場合は無線と異なり電池切れ、通信エラー等が皆無で長期間メンテナンスフリーで確実に安定してローコストで管理できます。
配線は構内線の予備線等が使用可能で5㎞から10km伝送できますので、広い工場等の多点温度管理に最適です。

長距離多重伝送ユニバーサルラインを使用した温度計測システム

  • 多点数になればなるほど配線工事が簡単で温度管理システム構築が可能になります。
  • -40℃~80℃の範囲は高精度サーミスタを使用してローコストで温度 計測できます。
  • アンプ不要で出力レベルが高いため100mの延長も可能です。
  • 4-20mA、0-5Vの汎用信号による既設計器を利用した温度計測もできます。
  • 接点の入力監視、機器制御、パルス計測も混在できる拡張性もあります。
  • 既設LAN経由で多重化して温度監視、温度計測できる拡張性もあります。

多点温度管理ソフト(マルチグラフモニター)

  • 多点の温度測定でリアルタイムな温度監視と10年間の長期のグラフによる温度管理ができます。
  • 1画面に最大500点の温度測定しているトレンドグラフをリアルタイムに表示できます。
  • 同一時系列で表示できるグラフにより過度的な温度状態の比較が用意にできます。
  • 温度警報前の予報機能により緻密な温度管理ができます。
  • 4点~1,912点まで同一ソフトで拡張して温度管理できます。

配線

ノイズに強い伝送方式を採用しているため温度計測の配線工事が簡単です。

0.3sq以上、1対の電線があればどのような電線でも使用できます。ツイスト、シールド不要です。分岐、配線経路の制限はありません。伝送距離は線径と接続数により可変し、10台の場合0.3sqで約3㎞、2sqで10㎞可能です。

温度計測点数

ユニバーサルラインの多重伝送は省配線で多点の温度計測を特徴としていますので、温度計測点数は多いほどローコストでシステム構築が可能になります。
1点、8点のユニットを同一伝送ライン上に 239台まで接続が可能で、1ラインの最大計測点数8×239=1,912点です。現在数十点から数百点の温度計測システムがビル、工場、屋外、船の中等各地で活躍しています。1号機の500点の温度管理システムは低温の温度管理を中心に10年以上、連続稼動しています。

伝送主ユニットと温度入力ユニット

伝送主ユニットと温度入力ユニットをユニバーサルラインでつなぎます。最大250台のユニットをつなぐことができます。1点入力ユニット、2点入力ユニット、8点入力ユニットに温度センサを接続します。

管理ソフト・マルチグラフモニターMGM16W

膨大な温度情報が多点のグラフで瞬時に把握できる温度管理に適したソフトです。
温度以外の電力量、エネルギー使用量、生産量などの情報を混在して取り込み、一元管理をすることも可能です。

グラフ表示画面
パソコンにグラフが表示され、データが見やすく重要な情報の見落としを防ぎます。

多点の温度管理を長期に渡ってロギングする場合、取り込んだデータを速やかに処理しないければ膨大なデータはゴミの山と化します。エクセル等で処理をしてグラフで表示すると傾向、結果等は分かり易くなりますが抽出の際の偏見により重要な情報を見落とす場合や多点の変換作業効率の悪さのため、せっかくの温度計測データを有効に活用できていない場合があります。
このマルチグラフモニターはすべての計測した温度データを、そのままリアルタイムでグラフ表示できるので重要な情報の見落としがありません。また1画面にすべてのグラフを一覧表示させるため最大最小の比較、同時刻の比較あるいは突発事故など、全体の状況が一瞬のうちに把握できます。

最大510点までの温度監視温度管理が可能で拡張性があります。

表示は4点から500点まで1画面で同時表示可能で画面下の[グラフ]ボタンを押すと、それぞれ画面一杯の詳細グラフに切り替わります。

温度管理ソフト・マルチグラフモニターを使用してパソコンで一元管理できます。 複数のミニグラフが表示されます。その中のひとつを選択するとフル画面で詳細グラフを表示することができます。

多点の温度監視、温度管理システムが省配線で可能になります。

1画面510点までのマルチグラフ表示ができます。

横34列×縦15段(表示寸約10mmx15mm下図)510点の状態把握が一覧で可能になります。
また複数画面に分けての温度管理も登録で可能です。

一覧から詳細グラフに切り替えることができます。

各ミニグラフはグラフ表示と色付の名称で表示されます。
表示されている色が、その部分の温度状態を表しています。

上限超過 上限接近 設定範囲内 下限接近 下限超過

色とグラフで管理することにより多点の温度異常の監視も容易に行えます。

温度監視機能

温度警報の前に異常を察知する温度監視ができます!

多重伝送で取り込んだ温度データがシステムを管理するうえで正確に推移しているかを常時監視します。
この管理の為に計測値を任意に設定できる上下限の警報設定値を登録して上限や下限を超過していないかどうかをリアルタイムに監視します。またシステムによっては瞬時の超過は異常としない等の警報遅延時間の登録を行います。

設定を超過する前の予報表示により異常を未然に察知します。

管理設定温度を基準となる色で表示するので見やすい管理画面になります。

グラフィック表示の場合も計測温度の数値表示とその場所の管理設定温度を基準とする色で表します。

上限超過
上限接近(上限警報予報)
設定範囲内
下限接近(下限警報予報)
下限超過

色で表すことにより一画面に多くある多点の管理、異常監視も一瞬に把握でき、予報表示の管理をすることでより精度の高い緻密な温度管理をすることが可能になります。

更に事前に異常を管理する予知監視の場合は周辺機器との総合監視で可能になります。

画面右で各温度計測CHの詳細表示と温度監視の警報設定等の登録ができます。

各温度計測CHごとに設定ができます。

画面右で各温度センサーごとに温度異常の警報設定を行うと各ミニグラフと詳細グラフに上限で赤線、下限で青線が引かれそのラインをグラフが超過すると温度警報が発生します。

温度監視にメール通報モジュール追加の場合
データメール送信システムの画面

温度異常が発生すると携帯電話にメールで温度異常の内容を詳細に通報します。
日時、場所、状態、温度等を表示します。
通報先は各異常信号ごとに担当者に送ることや同じ内 容を全員に送ることも可能です。
警報発生後は継続してその後の温度の推移を継続して通報する設定もあります。

温度監視に個別警報モジュール追加の場合

各管理温度ごと、あるいは温度管理グループごとに上限、下限の温度監視の警報接点を個別に出力することも、伝送ラインに送ることも可能です。

温度管理機能

1時間⇔1日⇔1月⇔1年⇔10年スパンのグラフで表示されるので詳細なデータが管理できます!

計測した多点の温度データは長期の温度ロギングとグラフ表示が可能です。

温度表示は全体管理や比較分析の行いやすいマルチグラフ表示や詳細グラフ表示でリアルタイムに表示して温度管理をすることができます。

更にそれぞれの温度表示グラフは瞬時値、平均値と最大最小表示の切替ができます。

まだどの温度表示でも1時間⇔1日⇔1月⇔1年⇔10年スパンのグラフで表示できます。

このグラフから瞬時に詳細グラフに切替ができます。

詳細グラフは1点の計測ごとに10画面あります。

期間
瞬時値、平均値グラフ
最大最小値グラフ
1時間グラフ
1分プロットの1時間スパンの温度表示
1分プロットの1時間スパンの温度表示
1日グラフ
1分プロットの1日スパンの温度表示
1分プロットの1日スパンの温度表示
1月グラフ
1時間プロットの1月スパンの温度表示
1時間プロットの1月スパンの温度表示
1年グラフ
1時間プロットの1年スパンの温度表示
1時間プロットの1月スパンの温度表示
通年グラフ
1日プロットの10年スパンの温度表示
1日プロットの10年スパンの温度表示

グラフの温度表示形態、温度表示期間により温度監視、温度管理、温度関連機器の管理が可能になります。

データはCSVファイル形式で10年保存できますので、そのデータに基づき部署ごと、機械設備ごと、季節ごとの比較表示や省エネルギー管理、生産管理、品質管理が可能になります。

長期にわたる温度ロギングのグラフ表示で年度ごとの温度の推移の把握、経年変化による温度異常の発見あるいは省エネルギーの基本の温度管理等に威力を発揮します。

オプションシステム例

グラフィカルな画面と組み合わせることで例えば工場の見取図上に温度表示ラベルやグラフを配置することで、分かりやすく管理のしやすいシステムができます。

オプション画面一例
さまざまなオプション画面の一例です。自由な配置で画面を構成できるので、使いやすく見やすいシステムになります。

大きなビルの各部屋ごとの温度監視、データセンサーの多点サーバーの温度監視、農業用の施設の温度管理など多くの用途に使用されています。

オプションシステム具体例はこちら

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