配線の線間容量測定
参考資料2・簡易ケーブル静電容量計測法
静電容量のリアクタンスの計算は Xc(Ω)=1/ωC で行います。
60Hz 50Hz
静電容量 0.1μFの場合 Xc=1/2πx60x0.1x0.000001≒ 26.5KΩ 31.8KΩ
静電容量 0.2μFの場合 Xc=1/2πx60x0.2x0.000001≒ 13.3KΩ 15.9KΩ
静電容量 0.3μFの場合 Xc=1/2πx60x0.3x0.000001≒ 8.8KΩ 10.6KΩ
静電容量 0.4μFの場合 Xc=1/2πx60x0.4x0.000001≒ 6.6KΩ 7.9KΩ
静電容量 0.5μFの場合 Xc=1/2πx60x0.5x0.000001≒ 5.3KΩ 6.4KΩ
静電容量 0.6μFの場合 Xc=1/2πx60x0.6x0.000001≒ 4.4KΩ 5.3KΩ
静電容量 0.7μFの場合 Xc=1/2πx60x0.7x0.000001≒ 3.6KΩ 4.6KΩ
静電容量 0.8μFの場合 Xc=1/2πx60x0.8x0.000001≒ 3.3KΩ 4.0KΩ
静電容量 0.9μFの場合 Xc=1/2πx60x0.9x0.000001≒ 2.9KΩ 3.5KΩ
静電容量 1.0μFの場合 Xc=1/2πx60x1.0x0.000001≒ 2.6KΩ 3.2KΩ
容量はケーブル種別にもよりますが通常0.1μF~0.06μF/1Kmです。
測定方法
線間静電容量を測る電線の先を開放して下図のように等保護用に1Aのヒューズを入れてAC100Vを印加した時の充電電流をテスタで測ります。充電電流からリアクタンスを計算して上の式を参考に静電容量を求めます。
電流4mAの場合 100/0.004=25KΩ=60Hzの場合で約0.1μF
交流電流の測れないテスタの場合は1Aのヒューズの代わりに100Ωから500Ω程度の抵抗を入れてその抵抗の電圧降下を交流電圧レンジで測定して充電電流を計算します。 電流=電圧/抵抗値 ほとんどの場合ここに挿入する抵抗分の影響は誤差範囲ですが静電容量が大きい場合は90度位相差の計算をするか容量の分かっているコンデンサを接続して比較法で静電容量を求めて下さい。
ケーブルにAC100Vを印加した場合に他の機器等に影響を与える場合はトランスでAC24Vとかに降圧して測定してください。
▼下記をクリックしてご覧ください▼
伝送システム・ユニバーサルラインの信頼性
LANの耐ノイズ性とユニバーサルラインについて
電線の太さと伝送距離
電線の種類と分岐方法
高ノイズ環境の施工例
ノイズ試験1
ノイズ試験2
温度試験
▲温度、ノイズ、電線種別、サージ等各種の過酷な使用状況での試験をクリアしています。▲
(0430)