ノイズ試験
このページでは開発当初、約30年前のユニバーサルラインのノイズ試験とその結果を紹介しています。
![ノイズのイメージ画像](/images/T_Noizetop.jpg)
1. ノイズシュミレータによる試験
![ノイズシュミレーターによる500mの双方向伝送の電源重量試験試験です。ユニバーサルラインの伝送ラインにノイズ印加しました。結果は①ノイズ印加電圧0V~1500V②パルス幅1㎱~50㎱③AC位相0度から360度の条件でノイズを印加していずれの組合せも誤作動、信号欠落等はなし。](Noize2.gif)
2. 放電試験
下図のようなパルス発生器を接続してアースと伝送ライン間で約3mmのスパークを発生させて高圧を印加した。
![パルス発生器を接続してアースと伝送ライン間で約3㎜のスパークを発生させて高圧を印加。スパークの瞬間のビット乱れは起こったがすぐに元の状況に復帰した。基板、素子等の異常は見られなかった。](Noize3.gif)
スパークを入力ユニットの直前で行うと極く稀に瞬間のビット乱れは起こったが入力ユニットから約2m離れた伝送ラインの箇所でのスパークでは異常が見られなかった。(H19年再試験)また試験後の基板、素子等の異常は見られなかった。
3. 外来サージ試験
![外部の動力線とAC結合させて外来サージの影響で伝送信号のON/OFFや異常があれば印字させるような構成で約1年連続して試験を行ったが、素子破壊、動作不良等の異常は見られなかった。](Noize4.gif)
4. ケーブル誘導試験
下記のいずれの試験も異常はありませんでした。
![①突入電流試験は伝送の信号線と同一ケーブル内の1本の線に交流の大電流を断続して流して試験した。②コイルサージ試験は伝送の信号線と同一ケーブル内の2本の線を利用して15KW用のマグネットを高速でON/OFFして逆起電流を発生させて試験した。③グロー放電試験は伝送の信号線と同一ケーブル内の1本の線を利用して40W用の蛍光灯を断続して点灯させてオシロスコープで観察した。同一ケーブル内の誘導電圧はオシロスコープで測定すると1000Vp-pに達した。](Noize5.gif)
5. 現場試験
下記のいずれの試験も誤動作等の異常はみられませんでした。
![①I開発工機株式会社様下水道掘削機の試験は440Vのインバータター駆動の動力線と密着したケーブルで伝送を行い運用した。②某工場構内予備線利用の試験は、構内の予備線を利用して約4.5㎞にわたり信号256点の送受信を行った。③冷凍コンテナ温度監視の実験では約100m離れた冷凍コンテナ置き場と変電所間の動力線用のラック内に敷設した2sqの電線を利用して伝送試験した。](Noize6.gif)
6. 長距離擬似回路とノイズ試験
![疑似回路でのノイズ試験配線図。相互通信長距離間誤作動はありませんでした。](Noize7.gif)
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