1対の線で2点の接点信号が長距離伝送できる
Multiplexer2(マルチプレクサーツー)
1対の電線で2つの接点信号を長距離送ることのできる接点増設・増幅ユニット
- 離れた場所でもう1接点欲しい時や配線が足りない時に簡単に使えます
- ノイズの多い場所や長距離(汎用電線で10~20㎞)の監視制御に使えます
- 長距離の場合は直接配線よりさらに安定した監視制御が可能です
※256点の伝送できる汎用電線伝送・ユニバーサルラインと互換性はありません。
概要
入力側と出力側を1対の線で接続するだけで2接点の信号伝送が可能になります。そのままの配線で接点増設ができます。
長距離でも確実にON/OFFできます。(ONした信号をOFFにしても、静電容量の具合でOFFにならない等の保持現象等がありません。)
更にケーブルのチェック機能等も具備しています。
ユニットについて
この2台のユニットで長距離の2信号伝送(接点増設)が可能になります
2台1組 ¥56,000
ユニットの仕様 | |
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機器寸法 | W73xH107xD27mm x2台 |
取付け寸法 | 100.5ピッチ 4φx2 |
使用温度湿度 | -10~+60℃ 10~90% 結露なきこと |
出力接点定格 | AC200V 5A |
入力短絡電流 | MAX 20mA |
使用電線 | すべての電線、導電体 |
最大配線抵抗 | 600Ω(往復) |
最大線間容量 | 数μF(双方向用0.6μF) |
最大伝送遅延 | 60mS |
耐ノイズ性 | IEC1000-4-4 レベル4 |
伝送距離 | |||
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タイプ | ①2点単方向用 | ➁2点単方向用 | ③1点双方向用 |
電源位置 | 入力側 | 出力側 | ー |
CPEV 0.65φ | 4Km | 4Km | 4Km |
CPEV 0.9φ | 10Km | 10Km | 10Km |
CPEV 1.2φ | 20Km | 10Km | 10Km |
CVV 2.0sq | 30km | 6Km※ | 6Km※ |
※伝送距離は主にケーブルの静電容量(被覆材質の誘電率、線間距離、被覆厚み)や電源配置の違いによって変化します。余裕を持ってお使い下さい。数値は隣接した電線での数値です。別ペアの線や多芯ケーブルの対角配置の電線を使用すれば更に延びます。
ラインナップ
タイプ① 入力側電源付 2接点伝送(接点増設)ユニット 【セット型番 T2P】 | ||
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確実な遠隔監視ができます。(ケーブルの断線や短絡、電源や装置の故障の検出も可能です) |
鉄道、トンネル等長距離の警報信号等の伝送に |
タイプ➁ 出力側電源付 2接点伝送(接点増設)ユニット 【セット型番 T2N】 | ||
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端末側の電源が不要で接点の信号が1対の電線で伝送できます。タイプ①より伝送距離は下がります。 |
監視信号の増設を幹線そのままで追加 |
タイプ③ 1点入出力双方向接点伝送(接点増設)ユニット 【セット型番 RTX】 | ||
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配線の増設ができない離れた場所の遠隔制御と状態監視が1対の電線で可能です。タイプ①より伝送距離が下がります。長距離の場合は2回線用意して、タイプ①を2セットでお使い下さい。 |
離れたポンプ小屋の監視制御の追加に |
使用できる電線
IV、KV、同軸、ACコード、CVV、VVS、CPEV、CPEVS、AE線、VA、VCTF、MVVS、電話用電線、多対のケーブルの一部、異なるペア線の各1本、ステンレス線、鉄線、アルミ線、補償導線、2本のシールド線の外側、光ケーブルの内部銅線等で電気が通り、絶縁がしっかりしているものであればすべて使用できます。(静電容量が少ない時は往復配線抵抗600Ωまで)
通常空いているLANケーブルの4,5,7,8ピンの予備線での伝送もLANのデータ伝送に、影響を与えずに接点増設として使用できます。ノイズに強いので多芯動力ケーブルの予備線でも使用できます。
この場合でインバータケーブルの予備線を使用の場合、伝送距離が下がります。どのような電線でも使用できますが、特に長距離の場合、多くの阻害要因があるので物理的に堅牢なものをお使い下さい。
使用方法
タイプ① 入力側電源付 2接点伝送(接点増設)ユニット 【セット型番 T2P】
TX2-P(2点入力)+RX2-N(2点出力)
既存の接点信号の配線をそのまま利用して、もう一つ別の信号を送ること(単方向接点増設)ができます。長距離のON/OFFが確実に行えます。信頼性の高い遠隔制御ができます。ケーブルの断線や短絡あるいは電源や装置の故障等のいずれの場合でもフェールセーフ側のOFFになります。
重要信号の監視等に使用する場合、正常時ONのB接信号の伝送でお使い下さい。
タイプ➁ 出力側電源付 2接点伝送(接点増設)ユニット 【セット型番 T2N】
TX2-N(2点入力)+RX2-P(2点出力)
既存の接点信号の配線をそのまま利用して、もう一つ別の信号を送ること(単方向接点増設)ができます。
このタイプはラインの短絡時は2信号ともONになります。タイプ1は2信号ともOFFになります。A接/B接組合わせて用途に応じて選択して下さい。
タイプ③ 1点入出力双方向接点伝送(接点増設)ユニット 【セット型番 RTX】
RTX-P(1点入出力電源付)+RTX-N(1点入出力電源無)
既存の制御線を利用して動作確認を追加したい場合や故障監視を追加する場合、あるいは監視信号線にリセット等の制御操作を追加する場合にそのままの配線を利用して可能です。(双方向接点増設)
電源付/電源無の設置は逆でも可能ですがライン短絡時の動作が異なります。ライン短絡時に電源側の出力はONになり、電源の無い側の出力はOFFになりますのでA接/B接を組合わせてフェールセーフの回路でお使い下さい。
既設LAN回線を使用してMultiplexer2(マルチプレクサーツー)で監視と制御
上記のタイプ①~③のいずれでも使用できます
通常使用する100BaseT等のLANケーブルは2ペアしか使用していません(1000Base、電源供給LANは除く)。そのため空いている2ペア線等で監視制御(接点増設)が可能になります。LAN分岐プラグを使用すると予備線の分岐が簡単にできます。
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